今日も王国は
何とも言えない天気だった。


国民は年々増えてゆき
王女が描き進めている
「貴族の似顔絵」も
ずっと終わらない状況が続いている。

姫は王女に聞いた。

「お姉さま、私はいつまで
この豚の人形を持っていれば
よいのですか」

日に日に乱雑に扱うようになった
豚の人形が床に横たわっていた。

「そもそもこの"王国"という設定でさえも
あやふやになってきているのではないかと」

2015年5月16日に建国し
姉を王女 妹を姫と呼ぶようになって以来
おそらく誰もがそう思いながらも数年経ち
あの時若かった王女と姫も
割と王国云々の設定的な部分を
胸を張って言っていいものなのか
よく分からない
微妙な年齢に
差し掛かっていた。


「良いのだよ」
王女は言った。
「そもそもチャラン・ポ・ランタンという
名前すら特に意味の無い私たちに
なにも恥ずかしさなどなかろう」

「それもそうね」
姫は深く頷いた。


チャランポ王国は
今日もひっそりと
こっそり存在し続けているのである。

貴方のためにね。

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